病院紹介

更新日:2024年07月19日

基本理念

「私たちは、保健・福祉・介護と連携し、地域の皆さまに信頼され愛される病院を目指します。」

『健康づくりの里』の中核施設

 国保東庄病院は、『東庄町健康づくりの里構想』に基づく保健・医療・福祉・介護の中核施設で、眼下に大河利根川が流れ、鹿島灘を眺望できる自然環境に恵まれた高台に平成8年に全面新築移転をしました。また、療養型病棟も平成12年10月に完成し、長期療養者や要介護者の受け入れを行っています。
 現在は、常勤医師4名による診療と、整形外科、非常勤医師による診療に併せ、救急告示病院として、24時間体制での救急患者の受け入れを行っており、地域に密着した病院として、重要な役割を担っています。
 また、総合病院国保旭中央病院のご支援をいただき、緊密な連携を図り、地域住民が安心できる医療体制を整えております。

病院の概要

東庄病院 概要
所在地 千葉県香取郡東庄町石出2692番地15
病院までの交通機関

JR成田線下総橘駅下車徒歩10分

病院来院患者の送迎車を運行(町内・午前中のみ)

建物
  • 本館 鉄筋コンクリート2階建(延床面積2,286.85平方メートル)
  • 介護医療院 鉄筋コンクリート2階建(延床面積1,066.88平方メートル)
診療科目 内科・整形外科・小児科
外来診察日 及び時間

毎週月曜日から金曜日 午前8時30分から12時

第1・第3土曜日 午前8時30分から12時

受付は 午前11時まで

患者数
  • 入院患者数  1日平均 48.8人 (令和5年度)
  • 外来患者数 1日平均 99.0人 (令和5年度)
職員数 常勤医師4名・非常勤医師6名・看護師29名・准看護師2名・看護補助者16名・臨床検査技師3名・放射線技師1名・薬剤師5名・理学療法士4名・管理栄養士1名・事務員5名・その他2名 合計78名 (令和6年3月31日現在)
病床数 一般病床 32床・介護医療院 定員46人
医療状況 内科診療を中心に、整形外科・循環器内科を毎週1回行っています。 地域医療と予防医療の充実を目指し、往診、訪問看護、人間ドックを積極的に推進しており、平成11年4月から隣接して保健福祉総合センターが開設され、保健センター、訪問看護ステーション、在宅介護支援センター、デイサービスセンターと三位一体となり、医療、保健の相互活用と福祉を加えた運営となりました。さらに平成12年度におきまして療養病棟(病床数48床)を建設し、平成12年10月から運用を開始しました。令和6年度からは、療養病棟を介護医療院(定員46人)へ転換し、地域医療に寄り添った医療提供体制を整えて、現在に至っています。
その他 主な医療機器の整備状況は、X線一般撮影装置・診断用X線テレビジョン装置・X腺骨密度測定装置・超音波診断装置・電子内視鏡装置・全身用コンピューター断層撮影装置・生化学自動分析装置・血算自動分析装置・尿定性自動分析装置・心電計・高周波焼灼電源装置・眼底カメラ・肺機能検査装置・人工呼吸器等です。 また、電子カルテシステム・デジタル画像管理システムを導入しています。なお、当病院は救急告示病院となっています。 (平成31年3月1日現在)

信頼され愛される地域医療を目指して

スーツ姿の 岩田 利雄東庄町長の写真

 東庄町は、千葉県の北東部に位置し、かつては水運で栄えた利根川が町の北辺を流れる自然豊かな人情味あふれる町である。年間の平均気温も安定しており、農産物を冬でも作ることができる暖かいところであり、地の利を生かした農業が基幹産業である。
 平成29年4月1日現在の人口は1万4,388人、高齢化率は35.2%で、人口減少と高齢化が進んでいる。
 また、総合戦略策定のために実施した町民アンケート調査では、町が優先して改善していくべき施策として「医療の充実」を回答した方が最も多く、次いで「高齢者福祉サービス」が多く、全体的に福祉の充実を望む声が大きい結果になっている。今後さらに高齢化が進展していく状況の中で、当町が進めてきた保健・医療・福祉・介護のトータルケアの期待はさらに高まるものと認識しており、ここに本町の今までの取り組みを紹介し、今後の課題や市町村長の役割について述べることとする。
 国保東庄病院は、平成8年に現在地に新築移転し、これを契機に将来を展望した病院改革を断行した。この改革を行う上では当時、全国自治体病院協議会の会長であった、国保旭中央病院の諸橋先生のお力添えをいただき、厳格な経営診断から徹底的な改善を行った。また、人事間交流を行う事により医療技術の向上や医療体制の充実も図ることができた。この病院間の連携は、今でも地域の皆様と国保東庄病院を結ぶ大きな信頼となっている。
 現在、国保東庄病院では、内科・小児科・整形外科を診療科目とし、24時間体制で救急患者の受け入れを行っている。また、入院病棟は80床(一般32床・療養48床)で地域に密着した病院として、いつでもできる限り幅広く診るという「かかりつけ医」としての役割を担っている。
今後、さらなる、高齢化の進展により、地域医療に重要な役割を果たす総合診療専門医の育成を図ることが、地域医療の医師確保につながることを期待し、育成を図っているところである。
 さらに、国保旭中央病院(診療科目40科、病床数989床)の支援により、医師の派遣を受けるとともに、同病院(基幹病院:センター病院)のサテライト的な病院としての機能を果たしている。また、電子カルテ導入は、両病院でのデータ共有により治療方針の相互理解に役立っている。これからの国保直診は、それぞれの地域や病院の規模により、担う役割を明確にすることで、広域的な連携を図っていくことが必要であると考える。

本町は、千葉県内でも先駆的な取り組みとして、平成10年に「東庄町健康づくりの里構想」を策定し、保健・医療・福祉の三位一体となった事業展開を目指した。平成11年に国保東庄病院と隣接して東庄町保健福祉総合センター(健康福祉課・保健センター・地域包括支援センター・訪問看護ステーション・デイサービスセンター)を開設し、また、平成12年には療養型病棟・リハビリスペース・社会福祉協議会・シルバー人材センター・ボランティアセンターを併設し、保健・医療・福祉・介護のトータルケアが実現した。
 病気にならない、病人をつくらないためにはまず、予防医療が大切と考え、予防接種は法定接種となる前に、町独自で積極的に無償化を進め、また、医療費助成では県内でいち早く、18歳までの医療費を無償化した。さらに、重症化する前に病気を発見しようと、各種検診を無償化し、町民の健康づくり推進のため、検診や健康教育・相談などを計画的に実施している。特にがん検診では、内視鏡検査や肺のCTにより精度と魅力を高めるとともに、25歳でのピロリ菌検査を実施している。
 また、35歳以上の町民は国保東庄病院で、日帰りドックを1万円、1泊コースを2万円(消費税別)で受診できる制度を整えた。
 こうした地道な取り組みにより、平成26、27年度の後期高齢者一人当たりの医療費が、千葉県内54市町村で最も低い町となった。
 また、特定検診の受診率も52.2%と高い数値を示しており、町民の健康に対する意識も高まっていると実感している。
 町民の皆様には、さらに「自分の健康は自分で作る意識」を高めてもらうよう、健康づくりの施策の充実をさせ、また、国保東庄病院で総合診療専門医の育成を図りながら、地域包括医療・ケアの中心的な役割を果たすことで、「地域の安心の基盤」となるよう努めていきたい。
 これまで支えてくれた多くの皆様のたくさんの思いを大切に、信頼され愛される地域医療を目指し、関係スタッフと連携して取り組んでいきたい。

公益社団法人 全国国民健康保険診療施設協議会発刊「地域医療」Vol.55 No.2より

病院の沿革

病院の沿革
昭和23年 旧橘村の国保診療所として開設
昭和30年 一町三村の合併により東庄町国保橘病院(24床)に改称
昭和40年 診療棟を改築し、病院名を「東庄町国民健康保険東庄病院」に改称
昭和42年 地方公営企業法財務規定を適用
昭和43年 看護婦宿舎を新築
昭和46年 病棟を改築し、病床を20床増床 病床数44床(一般37床・伝染7床)
昭和47年 第2看護婦宿舎を新築
昭和49年 診療棟を増築し、歯科を開設
昭和55年 医師住宅新築
昭和62年 CTスキャナーを導入
昭和62年 小児科を開設
平成8年 現在地に新病院竣工(32床) 3,570平方メートル 内科、小児科、外科、歯科 医師住宅4棟新築 (旧施設は廃止) 眼科を開設 人間ドック事業開始
平成10年 整形外科を開設 外科を廃止
平成12年 療養型病棟新築(48床) 1,093平方メートル 診療棟増築 209平方メートル 指定居宅サービス事業者の指定 (訪問看護、訪問リハビリ、居宅療養管理指導、短期入所療養介護) 指定介護保険施設事業者の指定 (介護療養型医療施設 36床)
平成15年 歯科を廃止
平成16年 電子カルテ・画像管理システム導入
平成24年 眼科を休診 通所リハビリ事業者の指定
令和6年 療養病棟(48床)を廃止、介護医療院(定員46人)へ転換

 

各種資料