笹川の神楽(千葉県指定文化財)

更新日:2023年12月26日

笹川地区では、4月に諏訪神社春季大祭に合わせ境内の神楽殿にて神楽が奉納されています。

この神楽は「笹川の神楽」と呼ばれる十六座神楽であり、笹川地区の7区が当番制にて、7年ごとに当番となった区の若者たちが経験者である先輩からの教えを受けて舞台へ立っています。

歴史

諏訪神社の社伝によると、この神楽の始まりは古く、鎌倉時代の建久二年(1191)鶴岡八幡宮の造営にあたり、千葉成胤が源氏の武運長久を祈願して奉納した千座神楽が始まりとされています。

その後、室町時代文明七年(1475)に郡上東氏である東常縁により信濃国(現在の長野県)の諏訪大社の神楽も取り入れた形が現在行われている神楽の原型となっており、江戸時代後期には現在と同じ十六面で行われるようになりました。

演目

神楽の演目は16役ですが、同じ場面に2役以上出るものもあるため、実際は10演目で行われており、演目順は、以下の通りです。

 

1 猿田彦大神

2 三方荒神

3 天児屋根命

4 天太玉命

5 乙女之命

6 手力雄之命

7 榊原之命

8 八幡大神

9 宇受女之命

10 蛭子之命

11 御供

12 稲荷大神

13 狐

14 種蒔之命

15 受持之命

16 素戔嗚尊

神子舞

この他、演目の間に「神子舞」といわれる10歳前後の女児によって舞が奉納されます。

舞の演目は、「榊舞い」、「平足舞い」、「扇合わせ」の3演目です。

笹川神楽保存会

近年、少子高齢化に伴い、後継者不足により演目の踊り手が揃わなくなってきました。

こうした中、神楽を笹川地区全体で実施しようする動きが生まれ「笹川神楽保存会」が結成されました。

近年は、地元の小学生に神楽の指導をするなど、伝統文化の継承に取り組まれています。

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育課 生涯学習係
〒289-0601 千葉県香取郡東庄町笹川い4713-131
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