種まきとコカブの生育
農産物の生産過程をご紹介します[こかぶ]
1.種まき

種まきは、機械を使って行います。まき床に、夏は20センチメートル間隔で6列、夏以外は15センチメートル間隔で8列ほどまきます。1列の中には、12~14センチメートル間隔くらいに1粒ずつまかれています。
2.トンネルかけ

種まきが終わったら、まき床にパイプを利用してトンネルを作ります。トンネルには、春から秋にかけては寒冷紗(カンレイシャ)をかけ、コナガと呼ばれる害虫の侵入を防ぎます。また、寒冷紗をかけると、土の乾きが少なく、芽の出がそろいます。冬は、ビニールなどの保温効果の高いものをかけ、厳しい寒さからコカブを守り、真冬のコカブの出荷を可能にしています。
3.コカブの生育

コカブは、種まきの時期によって育つ速さが違います。同じトンネル栽培でも、夏は種まきから収穫まで30日ほどですが、冬は110日もかかります。葉の出かたは、4枚目の葉が出るころまではゆっくりですが、その後、葉の出るスピードが速まります。コカブの玉の部分は、生育の後半に大きくふくらみ、地上にせり上がってくるのが特徴です。なお、コカブの玉の半分くらいが茎、その下の部分が根になっています。
4.露地栽培やハウス栽培のコカブ

東庄町のコカブ栽培はトンネル栽培が中心ですが、それ以外にハウス栽培や露地栽培があります。ハウス栽培は、ハウスの建設に経費がかかりますが、保温効果がトンネル栽培より高いため、真冬でも90日で収穫でき、品質の良いものがとれます。また、雨など天候に左右されずに栽培できることもメリットです。露地栽培は、害虫の被害が出やすいなど品質面で不安定ですが、トンネル掛けをしませんので、労力や経費が少なく済みます。
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更新日:2022年09月29日